2011年09月29日
奄美認知症講演会
今回は薬局の畑田 主任から9月22日に行われた奄美認知症講演会の報告です。(´∀`)ノ
スペシャルサンクスd(゚Д゚d)
9月22日 りゅうゆう館にて奄美認知症講演会が開催されました。
こだまクリニック 院長 木之下 徹先生と看護師長 本多 智子先生をお招きして、
認知症についての講演を行って頂きました。

座長は当院 松浦 甲彰院長が務めさせて頂きました。
参加者は約270名で徳洲会グループ施設だけでなく、多くの施設職員や行政職員から参加があり、
皆様の認知症への関心の高さを感じました。
最初に㈱エーザイより、認知症の方が、昔得意だった裁縫をすることで、生き甲斐を取り戻していくというドキュメントビデオの放送がありました。当院では、療養型病棟で認知症の方に大島紬の機織りをしてもらう取り組みをしており、非常に参考になりました。
木之下先生の講演では、認知症の人と向き合う原点についてお話いただきました。

ある調査では75歳以上の20%が認知症になるという結果があるそうです。将来、自分が認知症になりうるという当たり前の事実を知らされました。ユーモアを交えながらの講演で会場は時に笑いに包まれながらも、深い話に聞き入っていました。
日頃、医療スタッフが良かれと思っている事でも、介護を受ける側にとっては
押し付けで嫌な思いをされる場合があるということを、改めて考えさせられました。
印象に残ったのは
「月が欠けているように見えても、月が丸いことと変わりはない。同じように、認知症になっても、自分が自分であり続けることに変わりはない。自分が認知症になっても家族の一員、社会の一員として、友人として、権利と義務を有する国民の一人として生活を続け人生を全うしたい」(お福の会宣言)
という言葉です。すべての人が将来の自分のこととして、認知症の方と共に暮らせる社会を築かないといけないと感じました。
看護師長の本多先生からは、たくさん処方されていた薬を調整することで改善した症例を紹介していただきました。大声で泣いている赤ちゃんに薬を処方しないのと同じように、大声でわめいている認知症の方に対し、薬で黙らせるのではなく、訴えている理由を考えるということは、皆が共感できることだと思います。
しかし薬の調整は難しく、減量の段階で症状が悪化することもあります。医師の診断と投薬、および、介護スタッフ、家族が正しい情報を共有することで、初めて薬が調整できるのだということを実感しました。
また、在宅認知症ケア連絡会の活動報告がありました。認知症と向き合うために、様々な職種の方々が議論を重ねながら、よりよい地域社会を目指しているとのことでした。
当院でも、板垣総長が中心となり、認知症ケアチームが結成されたばかりで今後の活動の参考になりました。

スペシャルサンクスd(゚Д゚d)
9月22日 りゅうゆう館にて奄美認知症講演会が開催されました。
こだまクリニック 院長 木之下 徹先生と看護師長 本多 智子先生をお招きして、
認知症についての講演を行って頂きました。

座長は当院 松浦 甲彰院長が務めさせて頂きました。
参加者は約270名で徳洲会グループ施設だけでなく、多くの施設職員や行政職員から参加があり、
皆様の認知症への関心の高さを感じました。
最初に㈱エーザイより、認知症の方が、昔得意だった裁縫をすることで、生き甲斐を取り戻していくというドキュメントビデオの放送がありました。当院では、療養型病棟で認知症の方に大島紬の機織りをしてもらう取り組みをしており、非常に参考になりました。
木之下先生の講演では、認知症の人と向き合う原点についてお話いただきました。

ある調査では75歳以上の20%が認知症になるという結果があるそうです。将来、自分が認知症になりうるという当たり前の事実を知らされました。ユーモアを交えながらの講演で会場は時に笑いに包まれながらも、深い話に聞き入っていました。
日頃、医療スタッフが良かれと思っている事でも、介護を受ける側にとっては
押し付けで嫌な思いをされる場合があるということを、改めて考えさせられました。
印象に残ったのは
「月が欠けているように見えても、月が丸いことと変わりはない。同じように、認知症になっても、自分が自分であり続けることに変わりはない。自分が認知症になっても家族の一員、社会の一員として、友人として、権利と義務を有する国民の一人として生活を続け人生を全うしたい」(お福の会宣言)
という言葉です。すべての人が将来の自分のこととして、認知症の方と共に暮らせる社会を築かないといけないと感じました。
看護師長の本多先生からは、たくさん処方されていた薬を調整することで改善した症例を紹介していただきました。大声で泣いている赤ちゃんに薬を処方しないのと同じように、大声でわめいている認知症の方に対し、薬で黙らせるのではなく、訴えている理由を考えるということは、皆が共感できることだと思います。
しかし薬の調整は難しく、減量の段階で症状が悪化することもあります。医師の診断と投薬、および、介護スタッフ、家族が正しい情報を共有することで、初めて薬が調整できるのだということを実感しました。
また、在宅認知症ケア連絡会の活動報告がありました。認知症と向き合うために、様々な職種の方々が議論を重ねながら、よりよい地域社会を目指しているとのことでした。
当院でも、板垣総長が中心となり、認知症ケアチームが結成されたばかりで今後の活動の参考になりました。

Posted by 名瀬徳洲会病院 at 14:35│Comments(0)
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