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2023年09月22日

病院見学

9月12日見学:看護学生さん(聖路加国際大学)より

病院見学

私は将来、助産師としてあらゆるライフステージにある女性や
新生児のケアに携わりたいと考えており、大学の講義や
母性看護学実習では学ぶことができない離島の周産期医療について
関心を抱き、今回名瀬徳洲会病院に見学を依頼しました。2日間に渡り
妊婦健診と婦人科外来、予定帝王切開の見学をさせていただきました。
また、1日目の終わりには小田切先生による非常に貴重なご講義を
受けさせていただきました。




今回の見学を通し、離島での周産期医療には母子が緊急事態に
陥らないよう、また予期せぬ島外搬送とならないよう、予防医療と
リスクの早期発見、医療者の早期段階でのアセスメント能力や判断力が
常に求められていると感じました。
母体や新生児の状態によっては本土での医療ケアが必要となったり、
台風などの天候不良の影響で母子搬送のためのヘリコプターが予定通りに
飛ばないなど、離島ならではの特徴があることを教えていただいたからです。

病院見学

また名瀬徳洲会病院には小児科と新生児科の医師が常駐していないため、
新生児の蘇生が必要となる場合には助産師や看護師が主体となって、新生児蘇生を
実施できるよう、日頃から頻回にシュミレーションや勉強会を行なっていると伺い、
看護師や助産師の役割が多元化しており緊急時に誰でも対応できるスキルを
身につけることで、チームで協力して母子の状態管理を行える環境が整っている
ことを学びました。
さらに緊急帝王切開が必要となった際に麻酔科医が関われない場合には産科医が
麻酔を行うなど、医師に関しても時には診療科を跨いでさまざまな役割を担っている
ことを知りました。




見学前は私は、離島の医療現場では物的・人的資源が限られており、お産の現場も
殺伐とした雰囲気なのではないかと勝手に偏見を抱いておりました。

病院見学

しかし、「おさんのへや。」(分娩室)を小田切先生にご案内いただき、間接照明や
絵画などの室内装飾が醸し出す温かい雰囲気や、産後には乾杯ドリンクを用意し
医療スタッフを含め皆で時間を共有できるサービスなど、ホスピタリティーに富んだ
分娩環境であることに非常に驚きました。

小田切先生からのご講義から学ばせていただいたことの中で特に印象に残ったことは、
SBARの技法に沿った情報伝達の重要性についてです。
特に医療スタッフの数が限られている離島では看護師や助産師にはアセスメントスキル
だけでなく、他職種に状況を簡潔に伝えるコミュニケーション能力と、先にどのような
治療が必要となるかを医師の指示を待たずして予測し行動に移す能力が求められると学びました。

総じて今回の見学を通し、周産期医療に関わる医師・看護師・助産師の責任の重さや
知識とスキルの重要性について改めて実感しました。
今回の見学で学ばせていただいたことを糧に、貴院の周産期医療に携わる医療スタッフの
方々をロールモデルとして、まずは看護師国家試験を突破できるよう日々勉強に励みたいと
考えています。

2日間に渡り密にご指導くださった小田切先生、現場の声を聞かせてくださった看護師・助産師の
方々、見学環境の手配とおもてなしをしてくださった事務担当者様をはじめ、多くの病院関係者の
皆様に心より御礼申し上げます。

病院見学







Posted by 名瀬徳洲会病院 at 13:34│Comments(0)
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