2021年04月10日
3月27日 糖尿病教室を開催しました。
3月27日、糖尿病教室を開催しました。

前回(2021年2月)までは休止していて、今回から再開になりました。
なので、参加者もまばらです。スタッフのほうが多いのはきっと気のせいです・・・
糖尿病教室を開催する際は、血糖測定の準備もしています。

指先に少し針を刺して、出てきた血液を利用して血糖値を測定します。
針を刺す前に、下の写真のようにアルコール綿で消毒をするので、
アルコールでかぶれたことがある方は事前におっしゃってくださいね。

針を刺すときは下の写真のように、指先に針を刺すことが多いです。

血液を測定器で測定するときは、下の写真のようになります。

必要な血液は米粒くらいなので、たくさんは必要ありません。
測定した結果に関しては本人へお渡しするので、血糖値が気になる方は
是非一度測定だけでも、来てくださいね!
さて、ここから、今回の糖尿病教室の内容に入っていきます。
今回のテーマは
「自分の体重を知ろう!」
講師は管理栄養士の原永さんです。

皆さんは、自分の体重についてどう思うでしょうか?普通?肥満?
人それぞれ、身長が違うので、体重だけ比べてもあまり意味がありません。
ですが、自分の体格が痩せ気味なのか、標準なのか、肥満気味なのか、判断する1つの指標があります。
それがBMI(Body(ボディー) Mass(マス) Index(インデックス))という指標です。
計算式は下の写真の通りです。

この時、身長の単位に注意してください。身長の単位はmなので、
153cmの人だと、1.53を使うことになります。
私の場合は、体重が56kg、身長が161cmなので
56(kg)÷1.61÷1.61
になります。大体21くらいになりました。
皆さんはいくつになったでしょうか?結果の解釈は下の写真の通りです

18.5より小さいと痩せすぎ、18.5~25までが標準、25~30が太り気味、
30を超えると太りすぎ、ということになります。皆さんはどうなったでしょうか?
太りすぎはいろんな病気のもとになりますので、BMIが25を超える方はできるだけ
25を下回るように工夫していく必要があります。
BMIが22くらいだと最も病気になりにくい、といわれています。
成人すると身長がほとんど変化しなくなるので、体重をコントロールして
BMIを25以下に近づけていく必要があります。
ここで、少し体重がなぜ増えてしまうのか考えてみましょう。

体重が増えてしまうのは、上の写真のように
摂取カロリー(毎日の食事やおやつでとっているカロリー)が運動や
日常生活で消費しているカロリーよりも多いからです。
体重を減らすには、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やす必要があります。
今回は、摂取カロリーに注目してみましょう。
皆さんは、自分が一日に必要とするカロリーについて
考えたことはありますか?
自分が満足するまで食べてしまうと上の写真のように、
摂取カロリーが多すぎる状態になりがちです。
自分が必要とするカロリーは次の写真の式で計算できます。

標準体重、という聞きなれない言葉が出てきましたね。
これは、ある身長の人のBMIを22とした時の体重がいくらになるか、
というものです。
次の写真の式で計算することができます。

今回も、身長の単位がcmではなくmになっている部分に
注意してくださいね。
身長が153cmだった場合、1.53で計算します。
私の場合は161cmなので、私の標準体重は
1.61(m)×1.61(m)×22=57
になりました。
この標準体重を使って、自分に必要なカロリーを
計算してみましょう。もう一度計算式を確認します。

よく見ると、活動量、という単語も出てきましたね。
これは、一日の活動量を3パターンに分けているものです。
プロスポーツの選手のように激しい運動をする人と、
座って仕事をすることが多い人では必要なカロリーが異なりそうだ、
というのは想像しやすいですよね。
なので、1日にどのくらい活動するかによって必要なカロリーも
変わってくるのです。
大まかに3つのパターンがあります。
1:軽労働(座っていることが多い)の場合→活動量は25~30
2:中労働(歩くことが多い)の場合→活動量は30~35
3:重労働(力仕事が多い)の場合→35~
です。
私の場合は、歩くことが多いので30を使用して計算すると
理想体重×活動量
は
57×30=1710
となり、私に必要な1日のカロリーは大体1700kcalぐらいになります。
皆さんも計算してみてください。
さて、私の場合は1日に1700kcalくらい必要ということがわかりました。
1700kcalになるまで、何でも好きな食べ物を食べていいか、というと
そういうわけにはいきません。
1日の食事を振り返るとごはんの他にも、肉や魚、野菜や果物、を
食べていますから、これら合わせて1700kcal以内に収める必要があります。
では、どのくらいの割合で食べたらいいのでしょうか?

そのバランスが上の写真になります。1日に必要なカロリーのうち、
半分をごはんやパン、麺類などのいわゆる炭水化物で摂取するのが
理想的なバランスです。
肉や魚、豆腐等で1日に必要なカロリーの1/4を、野菜や果物、牛乳等で
一日に必要なカロリーの1/4を摂取するのが理想的ですね。
私の場合ですと、1700kcalの半分なので850kcalをごはんやパンで
賄う必要があります。
1日3食食べるとすると
850÷3≒283
なので、1食あたり283kcal、ご飯茶碗普通盛り(140g)くらいで
235kcalになるので、普通盛りと少し、という感覚です。
では、肉や魚はどのくらいでしょうか?
肉や魚は自分の手のひらに乗るくらいの量がいいとされています。
お魚だと、スーパー等で売っている1切れ位が1食あたりの量の
目安になります。
豆腐だと1/4丁くらいが目安になります。
豆腐は大豆を材料にしておりけっこうカロリーがあるので要注意です。
野菜はどうでしょうか?
生野菜(調理する前の野菜)だと、両手に乗るくらいが1食に必要な野菜の量、
ということになります。
炒めたり煮たりすると野菜は水分が抜けて体積が小さくなるので、そういった
料理した状態の野菜だと片手に乗るくらいが1食に必要な野菜の量の目安になります。
続いて、果物はどうでしょうか?みかんだと、1日どれくらいでしょうか?
みかんだと1日2個が適量といわれています。
お菓子じゃないからといってたくさん食べてもいいわけではないみたいですね。
果物の1日の摂取量の目安としては自分の手の中に納まるくらいが目安のようです。
牛乳はどうでしょうか?牛乳はコップ1杯が適量になります。
乳製品なのでけっこうカロリーがありますよね。
では、大好きな人の多い、お菓子類はどうでしょうか?

上の写真がお菓子類のカロリーを示した写真です。
縦軸がカロリー、横軸が炭水化物の量になります。
お菓子を全く食べない、というのも難しいですから、食べる量を決めたり、寝る前は
お菓子を食べるのを避けたり等、自分にできる工夫をしながらうまく付き合っていきたいですね。
また、体重を維持したり減らしたりするうえで大事な事の1つに、毎日体重を測定する、ということもあります。
男性だと、体重を測定する習慣がなくて、シャツやベルトがきつくなってきて、体重が増えた、と感じる方も多いのではないでしょうか。
定期的に体重を図ることで、あの時はお菓子を食べすぎたな、とか、運動ができなかった時期だな、とか振り返るきっかけにもなります。
定期的に体重を図る習慣をつけましょう。
また、食事中にも工夫してほしいことがあります。それは、下の写真のようにすることです。

ゆっくりよく噛んで食べることも、体重を維持したり減らしたりするうえで大切な事です。
早食いだと、余り満腹感が得られず食事量も増えてしまいがちです。
ゆっくりよく噛んで食べれば満腹感も得られやすく食事量も増えにくくなります。
決まった食事量だけだと、満腹感が少ない、という方は是非お試しください。
いかがでしょうか。今回の糖尿病教室は、体重と食事量についてお話がありました。
糖尿病教室には、管理栄養士だけではなく、臨床検査技師、理学療法士、薬剤師など
他の医療スタッフもそろっていますので、相談がある方はぜひお越しください。

前回(2021年2月)までは休止していて、今回から再開になりました。
なので、参加者もまばらです。スタッフのほうが多いのはきっと気のせいです・・・
糖尿病教室を開催する際は、血糖測定の準備もしています。

指先に少し針を刺して、出てきた血液を利用して血糖値を測定します。
針を刺す前に、下の写真のようにアルコール綿で消毒をするので、
アルコールでかぶれたことがある方は事前におっしゃってくださいね。

針を刺すときは下の写真のように、指先に針を刺すことが多いです。

血液を測定器で測定するときは、下の写真のようになります。

必要な血液は米粒くらいなので、たくさんは必要ありません。
測定した結果に関しては本人へお渡しするので、血糖値が気になる方は
是非一度測定だけでも、来てくださいね!
さて、ここから、今回の糖尿病教室の内容に入っていきます。
今回のテーマは
「自分の体重を知ろう!」
講師は管理栄養士の原永さんです。

皆さんは、自分の体重についてどう思うでしょうか?普通?肥満?
人それぞれ、身長が違うので、体重だけ比べてもあまり意味がありません。
ですが、自分の体格が痩せ気味なのか、標準なのか、肥満気味なのか、判断する1つの指標があります。
それがBMI(Body(ボディー) Mass(マス) Index(インデックス))という指標です。
計算式は下の写真の通りです。

この時、身長の単位に注意してください。身長の単位はmなので、
153cmの人だと、1.53を使うことになります。
私の場合は、体重が56kg、身長が161cmなので
56(kg)÷1.61÷1.61
になります。大体21くらいになりました。
皆さんはいくつになったでしょうか?結果の解釈は下の写真の通りです

18.5より小さいと痩せすぎ、18.5~25までが標準、25~30が太り気味、
30を超えると太りすぎ、ということになります。皆さんはどうなったでしょうか?
太りすぎはいろんな病気のもとになりますので、BMIが25を超える方はできるだけ
25を下回るように工夫していく必要があります。
BMIが22くらいだと最も病気になりにくい、といわれています。
成人すると身長がほとんど変化しなくなるので、体重をコントロールして
BMIを25以下に近づけていく必要があります。
ここで、少し体重がなぜ増えてしまうのか考えてみましょう。

体重が増えてしまうのは、上の写真のように
摂取カロリー(毎日の食事やおやつでとっているカロリー)が運動や
日常生活で消費しているカロリーよりも多いからです。
体重を減らすには、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やす必要があります。
今回は、摂取カロリーに注目してみましょう。
皆さんは、自分が一日に必要とするカロリーについて
考えたことはありますか?
自分が満足するまで食べてしまうと上の写真のように、
摂取カロリーが多すぎる状態になりがちです。
自分が必要とするカロリーは次の写真の式で計算できます。

標準体重、という聞きなれない言葉が出てきましたね。
これは、ある身長の人のBMIを22とした時の体重がいくらになるか、
というものです。
次の写真の式で計算することができます。

今回も、身長の単位がcmではなくmになっている部分に
注意してくださいね。
身長が153cmだった場合、1.53で計算します。
私の場合は161cmなので、私の標準体重は
1.61(m)×1.61(m)×22=57
になりました。
この標準体重を使って、自分に必要なカロリーを
計算してみましょう。もう一度計算式を確認します。

よく見ると、活動量、という単語も出てきましたね。
これは、一日の活動量を3パターンに分けているものです。
プロスポーツの選手のように激しい運動をする人と、
座って仕事をすることが多い人では必要なカロリーが異なりそうだ、
というのは想像しやすいですよね。
なので、1日にどのくらい活動するかによって必要なカロリーも
変わってくるのです。
大まかに3つのパターンがあります。
1:軽労働(座っていることが多い)の場合→活動量は25~30
2:中労働(歩くことが多い)の場合→活動量は30~35
3:重労働(力仕事が多い)の場合→35~
です。
私の場合は、歩くことが多いので30を使用して計算すると
理想体重×活動量
は
57×30=1710
となり、私に必要な1日のカロリーは大体1700kcalぐらいになります。
皆さんも計算してみてください。
さて、私の場合は1日に1700kcalくらい必要ということがわかりました。
1700kcalになるまで、何でも好きな食べ物を食べていいか、というと
そういうわけにはいきません。
1日の食事を振り返るとごはんの他にも、肉や魚、野菜や果物、を
食べていますから、これら合わせて1700kcal以内に収める必要があります。
では、どのくらいの割合で食べたらいいのでしょうか?

そのバランスが上の写真になります。1日に必要なカロリーのうち、
半分をごはんやパン、麺類などのいわゆる炭水化物で摂取するのが
理想的なバランスです。
肉や魚、豆腐等で1日に必要なカロリーの1/4を、野菜や果物、牛乳等で
一日に必要なカロリーの1/4を摂取するのが理想的ですね。
私の場合ですと、1700kcalの半分なので850kcalをごはんやパンで
賄う必要があります。
1日3食食べるとすると
850÷3≒283
なので、1食あたり283kcal、ご飯茶碗普通盛り(140g)くらいで
235kcalになるので、普通盛りと少し、という感覚です。
では、肉や魚はどのくらいでしょうか?
肉や魚は自分の手のひらに乗るくらいの量がいいとされています。
お魚だと、スーパー等で売っている1切れ位が1食あたりの量の
目安になります。
豆腐だと1/4丁くらいが目安になります。
豆腐は大豆を材料にしておりけっこうカロリーがあるので要注意です。
野菜はどうでしょうか?
生野菜(調理する前の野菜)だと、両手に乗るくらいが1食に必要な野菜の量、
ということになります。
炒めたり煮たりすると野菜は水分が抜けて体積が小さくなるので、そういった
料理した状態の野菜だと片手に乗るくらいが1食に必要な野菜の量の目安になります。
続いて、果物はどうでしょうか?みかんだと、1日どれくらいでしょうか?
みかんだと1日2個が適量といわれています。
お菓子じゃないからといってたくさん食べてもいいわけではないみたいですね。
果物の1日の摂取量の目安としては自分の手の中に納まるくらいが目安のようです。
牛乳はどうでしょうか?牛乳はコップ1杯が適量になります。
乳製品なのでけっこうカロリーがありますよね。
では、大好きな人の多い、お菓子類はどうでしょうか?

上の写真がお菓子類のカロリーを示した写真です。
縦軸がカロリー、横軸が炭水化物の量になります。
お菓子を全く食べない、というのも難しいですから、食べる量を決めたり、寝る前は
お菓子を食べるのを避けたり等、自分にできる工夫をしながらうまく付き合っていきたいですね。
また、体重を維持したり減らしたりするうえで大事な事の1つに、毎日体重を測定する、ということもあります。
男性だと、体重を測定する習慣がなくて、シャツやベルトがきつくなってきて、体重が増えた、と感じる方も多いのではないでしょうか。
定期的に体重を図ることで、あの時はお菓子を食べすぎたな、とか、運動ができなかった時期だな、とか振り返るきっかけにもなります。
定期的に体重を図る習慣をつけましょう。
また、食事中にも工夫してほしいことがあります。それは、下の写真のようにすることです。

ゆっくりよく噛んで食べることも、体重を維持したり減らしたりするうえで大切な事です。
早食いだと、余り満腹感が得られず食事量も増えてしまいがちです。
ゆっくりよく噛んで食べれば満腹感も得られやすく食事量も増えにくくなります。
決まった食事量だけだと、満腹感が少ない、という方は是非お試しください。
いかがでしょうか。今回の糖尿病教室は、体重と食事量についてお話がありました。
糖尿病教室には、管理栄養士だけではなく、臨床検査技師、理学療法士、薬剤師など
他の医療スタッフもそろっていますので、相談がある方はぜひお越しください。